愛するということ
/エーリッヒ・フロム
たいていの人は愛の問題を、愛するという問題、愛する能力の問題としてではなく、愛されるという問題として捉えている。つまり、人びとにとって重要なのは、どうすれば愛されるか、どうすれば愛される人間になれるか、ということなのだ。
第1章 愛は技術か
「もう、私のことなんか愛してないのね!」とか
「お前だけを愛している」とか、2時間ドラマでよく言ってる言葉。
その愛は、愛なのかなぁ。
愛のことを真剣に考え、愛こそが、いかに生きるべきかという問題に対する唯一の理にかなった答えである、と考えている人びとは、次のような結論に行き着くはずだ。すなわち、愛が、きわめて個人的で末梢的な現象ではなく、社会的な現象になるためには、現在の社会構造を根本的から変えなければならない、と。
第4章 愛の習練
愛について語ることって、普段ないよね。
愛って言葉を言い出したものなら、
頭がお花畑って言われちゃったり。
だから愛って言葉を
違う言葉に置換えてみる。
おそらく愛という言葉は大きく誤解されているんだと思う。
愛について語ることは、どんな人間のなかにもある究極の欲求、ほんものの欲求について語ることだからである。この欲求が眼に見えないものになってしまったからといって、それが存在しないということにはならない。
第4章 愛の習練
眼に見えないものを感じ、見えるようになりたい。