私は私。 真実のラブ・ソング#1

真実 45歳
弁護士
好きな言葉:愛


善か悪か。
そんな単純なものではなく。

それ以外の存在が
世の中の多くを占めている。

良いか悪いかで
判断なんて出来ないし、したくない。

心の弱っている人、
傷ついている人が、

陽の当たらない場所へ
行ってしまわないように。

それだけを思って

日々、闇と格闘している。

* * *

裁判官を父に持つ私は、

幼い頃から
常識、道徳、規律、世間体、、、

たくさんの鎖に
がんじがらめに縛りつけられて育った。

愛しているがゆえの

愛されたいがゆえの

その固く結ばれた鎖は

もがけばもがくほど

キツくキツく縛られていった。

耐え難く、重い、鎖の世界は
初めての挫折まで続いた。


高校に入って間もない頃

唯一の心の拠り所であった母が

家を出ていった。

縛られて硬くなった心が、

激しく強い音をたてて、ひき裂けた。

これ以上傷つきたくないと思った。

誰にも心を開かず
ましてや、本当の気持ちなんて
誰にも知られないようにしよう。

そう決めた。

真っ黒な服で武装して
心とは反対の事を口にした。

権力、体制、組織、、、
壊してしまえと思った。

自分で自分を傷つけ

自分が自分をわからなくなって

世の中の全てが

なくなってしまえばいい、とさえ思った。


その果てに
警察でお世話になることになり

その時、助けてくれたのが
弁護士の福多さん。

私の恩人であり、師匠でもある。

このとき福多さんが言った言葉が、

君は、君。
君の思う通りに生きたらいい。

シンプルな言葉が

胸に響いた。

そうなんだ、それでいいんだ。


そう思った瞬間、

水の入ったコップに映る
厚化粧の自分の顔が

ピエロのように見えた。

恥ずかしくなった私は
手洗いに行って、


汚い顔を思い切り洗い落とした。

私は、私。

それ以外の何ものでもない。
装飾語なんかいらない。

私は、私。

鏡に向かって何度も呟いた。 ♪ キミノココロノイエスハナニ?      

Let it be

When I find myself in times of trouble
Mother Mary comes to me
Speaking words of wisdom
Let it be

And in my hour of darkness
She is standing right in front of me
Speaking words of wisdom
Let it be

Let it be, let it be, let it be, let it be
Whisper words of wisdom
Let it be

And when the broken-hearted people
Living in the world agree
There will be an answer
Let it be

For though they may be parted there is
Still a chance that they will see
There will be an answer
Let it be

Let it be, let it be, let it be, let it be
Yeah, there will be an answer
Let it be

Let it be, let it be, let it be, let it be
Whisper words of wisdom
Let it be

Let it be, let it be, let it be, let it be
Whisper words of wisdom
Let it be

And when the night is cloudy
There is still a light that shines on me
Shine until tomorrow
Let it be

I wake up to the sound of music
Mother Mary comes to me
Speaking words of wisdom
Let it be

Let it be, let it be, let it be, yeah, let it be
There will be an answer
Let it be

Let it be, let it be, let it be, yeah, let it be
There will be an answer
Let it be

Let it be, let it be, let it be, yeah, let it be
Whisper words of wisdom
Let it be

written by Lennon, Mccartney